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NetDrive.exe - ローカルディスク感覚でFTP上のファイルを読み書き

2005年12月09日

Windows95の時代(FFFTP以前から)にはすでに存在してたみたいです。現時点で得られるNetDriveの情報の多くは、WebDAVクライアントとしての特長に触れるものばかり。しかし。試してみてすぐ分かりましたが、このソフトは、さくらインターネットやロリポップなどの格安サーバのFTPアクセスにも十分に便利なユーティリティといえます。今まで使ってたFTPソフトは不要になるかも?

FTPを意識しないファイルアクセス

NetDriveをインストールすると、ローカルドライブ感覚でFTPサーバ上のファイルを自由に読み書きできるようになります。マイコンピュータを開くとFTPサーバがアイコン表示されます。DOSプロンプトで「dir x:」とすればFTPサーバのファイル一覧がdirされます。ドラッグ&ドロップでファイルをコピー・移動することもできます。つまりシェル統合・シェル拡張。FTPプロトコルを意識することなく、Windowsのファイルシステムベースで扱えます。 テキストエディタ派のWebデザイナーさんには特に重宝しそうです。テキストエディタにアップロード機能があったらいいのになあと考えたことがありますが、NetDriveを使えばアップロードそれ自体を意識する必要がありません。htmlファイルを上書き保存するだけで即サイト更新です。CGIプログラムにも便利。製作中のプログラムなど書き換え頻度の高いファイルなんかは、デスクトップあたりにショートカットを作っておくといいと思います。 NetDriveを使っていて感心させられるポイントはもうひとつ。キャッシュ経由のファイルアクセス(※追記を参照。ミラーリング設定のほうが便利かも)です。FTP上のファイルにアクセスする時、まずタイムスタンプのみ確認し、変化がなければローカルのキャッシュにアクセスします。このため、FTPアクセスを意識させないレスポンスの軽さが実現されています。 サイズの大きなファイルを更新する場合はどうしても時間がかかりますが、見た目に停止した感じにならないよう、サイズの大きなファイルを更新する場合は進捗ダイアログを表示するよう設定することができます。閾(しきい)値とするサイズ設定は自由にできます。 WindowsXPに標準で実装されているWebDAVが扱いづらいという場合も、NetDriveを使ってWebDAVアクセスするといいかもしれません。キャッシュ機能のおかげで快適なファイルアクセスができるのではないかと思います。 ファイルの拡張子によってパーミッションを自動設定することもできます。さくらのレンタルサーバのように、すべてのphpファイルに実行権限(755)が必要なサーバに便利ですね。 FFFTPなどで重宝されている同期機能はなさそうですが、一般に配布されている高機能なバックアップユーティリティを使うとよさそうです。そのほうが詳細な条件設定ができるので便利だと思います。レスポンスの遅いネットワーク越しの同期に強いBunBackupなんかもいいかもしれませんね。FFFTPの場合、サイトごとのミラーリング設定ができないのが少し不便です。

NetDriveの入手について

NetDriveはフリーソフトですが、入手に関して少し面倒な事情があるみたいです。本来これはノベル社のNetware6に含まれるソフトで、自由に配布していいらしいのですが、ライセンスの関係でノベルの自社サイトから配布することができないそうな。どんなライセンスなんだろ?とにかくそんな事情で、Netdriveを入手したい人は「netdrive.exeを検索エンジンで探せ」とのことです。本当に自由に配布していいなら僕のサイトで配布してもいいのですが、ライセンス内容を実際に読んだわけではないので… ちなみにNetDriveは少し古いソフトであるらしく、NetDriveとしての最終バージョンは4.1.883。さらに改良を加えた最新版は「WebDrive」と名前を変えて販売されており、バージョン7。アクセスできるサーバの種類(SFTPなど)が増えたりしているようです。多数の不具合修正とパフォーマンスアップも施されています。日本語版はマロンクラフト社(Marron Craft)より販売されており、バージョン6これもバージョン7。本家の英語版とリビジョンも同じです。日本円で普通に購入でき、シングルライセンスで6880円。NetDrive4.1xとの違いはこちらで確認できます

http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/040515/n0405154.html

そのWebDriveのレビューページ。スクリーンショットを見るかぎりは、日本語化されている以外はNetDriveとよく似ていますが、不具合が多数修正されているWebDriveを試してみるのもよさそうに思います。普通にFTPとして使うぶんにはNetDriveで十分だと思いますが、シェル拡張としてローカル感覚で使うには普通のFTPクライアントとはノウハウが違います。NetDriveを使っていて何かおかしいと感じたらWebDriveのリリースノートで不具合を確認してみるといいでしょう。 ****※2006年4月1日追記 pcjapan誌に書いてあったようにミラーリング設定してみました。これってファイル構成以外はキャッシュとどう違うのだろ?ミラーリングといっても同期をとってくれるわけではない様子。FolderShareみたいに使えるようになったら便利なのにな。たとえばパソコンのアイドル時やディレクトリアクセス時にFTPサーバ上のファイルとの整合性をとってくれる、とか。 ****※2006年3月24日追記 pcjapan誌4月号にNetDriveの紹介記事が。「ミラーリングをひととおり有効にしておくとよい」とのこと。あー、なるほど。キャッシュとかじゃなくてね。 ****※2005年12月10日追記 system32フォルダに「rfwdres.dll」というファイルが追加されているのを発見。これがNetDriveのリソースファイルらしく、大半のメニュー文字列等を日本語化できる様子。

****※12月14日追記

パソコン起動時にNetDriveのアイコンがタスクトレイに常駐するはずなんですが、私がインストールした時は常駐できませんでした。設定は合ってるはずなのに…と確認してみたら、どうも起動指定のファイル名が違っているようです。netdrive.exeなのにwebdrive.exeになってました。webdrive.exeというファイルはインストールされません。(この現象は現在入手できる最新版のVer4.1.883では修正されています)

-<%media(freesoft/netdrive.reg|netdrive)%> レジストリ変更

上記のレジストリ組み込みファイルを実行してエントリーを書き換えると、起動時にタスクトレイにアイコンが登録されるようになります。ちなみに、アイコンを常駐させなくてもいったんインストールすればNetDrive自体は機能します。タスクトレイの常駐アイコンを増やしたくない場合は、必要な時だけ(たとえば設定変更時とか)スタートメニューからNetDrive設定画面を立ち上げるという使い方でもいいと思います。

****※12月19日追記

NetDriveのキャッシュ機能はデフォルトでONになってますが、他のFTPクライアントを併用する場合(Dreamweaverのput/getも含む)や、複数ユーザでひとつのFTPサーバにアクセスする場合は、初期設定のままだとファイル一覧もキャッシュをとっているため不整合が生じます。NetDriveでアクセスした時のみ、キャッシュが更新されます。これによる不整合を防ぐには、オプション設定で「キャッシュ」の設定項目を開き、「Flush Directory Listing upon each connection」にチェックを入れておくといいでしょう。よほどファイル数が多いディレクトリでなければ、普通に使うぶんには問題ないと思います。 <%image(share/61222296_249[1].jpg|319|189|)%> NetDriveをインストールすると、ローカルドライブ感覚でFTPサーバ上のファイルを自由に読み書きできるようになります。マイコンピュータを開くと、FTPサーバがアイコン表示されます。ドラッグアンドドロップでファイルをコピーすることもできます。

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