Joomla! 1.5系に同梱されているTinyMCEプラグインのバージョンが古いので最新のTinyMCE3.2.0.2 3.2.1.1(12月9日更新・ファイル名は3202のまま)をベースにまとめてみました。これをプラグイン領域のTinyMCEとそっくり差し替えるだけで動作します。TinyMCEをベースとした優れたコントリビューションとしてはJCEが有名ですが、何か古いモノが入ってる状態が気になる方は今回まとめた差し替え版を試してみてください。
差し替え方は簡単。plugins/editors/ ディレクトリ以下に、解凍したファイル群をごっそり上書きしちゃってください。念のために元に戻せる状態にしておきたい場合は、tinymce.phpとtinymceディレクトリをそれぞれ0tinymce.php・0tinymceなどにリネームして退避しておくといいでしょう。
以下、特長です。
- TinyMCEがVer2よりも軽快なVer3になった。
- 右クリックによるコンテキストメニューを使えるようにした。
- 日本語対応。TinyMCEの設定画面で「言語自動選択」を「はい」にするかランゲージコードを「ja」にしてください。日本語化されます。
- UI圧縮出力に対応。Joomla!設置ディレクトリの tmpディレクトリのパーミッションが書き込み可になっていることを確認のうえで、TinyMCE設定画面で設定を有効にしてください。これにより、TinyMCE起動時に読み込む複数のjsファイルを一本に連結したうえで圧縮し、次回からはこれにアクセスする処理になるため動作が軽くなります。
- safari対応・chrome対応です。
- fontタグを吐かない。<span style="color:xxx; size:xxx;"> の形で出力
- fontサイズ選択リスト付き
- 他、Ver2系にはいくつか実装ミスがあった気がします。ひととおり修正しました。
データセーブのファンクションを呼び出して保存させる処理の実装でちょっと苦労しました。分かってしまえば簡単で、数行のコードをコメントアウトして無効にするだけでしたが。
以下、おすすめの設定。
- 「拡張」 - 「プラグイン管理」でEditor - TinyMCE 2.0を開く。まずこの「2.0」という表記を3.2または3.2.1.1などに変更(機能に影響はないけど)
- 「コードをクリーンアップして保存する」は「常に」
- 「圧縮バージョン」を「はい」に。(この翻訳、ちょっと変だと思う)
- ランゲージコードは「ja」。これで日本語化される
- 書けないタグがある?と思ったら「拡張要素」にタグ名を追記
- 「スマイルボタン」 - 非表示でいいのでは。
- 「テキスト方向」 - アラブ圏の言語で書かない限りは不要
- 「要素のパス」 - 表示しておくと選択している要素が分かりやすいので便利
- 「日付挿入」「時間挿入」 - 使う?
- 英語フォントばかりのフォント選択リストが不要ならtinymce.phpをテキストエディタで開いてfontselectを削除
余談ですが、joomlaのプラグイン作法はNucleusと少し雰囲気が似てるなと思いました。分かりやすい。
※注
「画像URL」の欄の横に画像参照・画像アップロードボタンを設置したい場合は、当プラグインではなくJCEの利用を検討してください。当プラグインは、Joomla配布アーカイブに同梱されている古いTinyMCEとの差し替え想定でまとめたものです。そのため、パッケージファイルとしてインストールする仕組みも持たせていません。